May 21, 2014

健康体

梵と暮らし始めたのは2008年の4月
なので6年が過ぎたことになる

家に来た時、既に4歳だったから
もう10歳を超えている

食べ物に対する執着は相変わらずなのだけれど
他の面では歳相応にすっかり落ち着いた
手がかからなくなって楽な反面、少し寂しい

かかりつけの獣医の所へ連れて行き
混合ワクチンの接種を受けさせ、血液検査もしてもらった
普段気になっているポイントを質問し
丁寧に検診してもらったのだけれど
どこも悪いところは無いようで一安心した

健やかに長生きしてくれれば
それだけで、後は何にもいらんよ

こんなにも犬を愛せるようになるとは
思いもしなかった

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Apr 03, 2013

犬の老後、春の午後

梵が10歳になった
そろそろ老犬、ということになるのだろうか

年齢はあくまで仮のものでしか無い
保護された野良犬だから、生年月日は解らない
引き取る時に教えてもらった獣医による推定年齢に
4月になる度、加算しているのだ

すこぶる健康そうで、食欲も旺盛なのだけれど
目の上あたりに白い毛が増えてきた

どう育てられ、どうやって野良になり
どんな苦労をしたのか分からないけれど
俺たちと一緒に暮らすようになって
幸せを感じてくれていたらいいのにと
仰向けになった腹を撫でさする度
そればかりを想う


               *


休日
実家から来てくれた兄一家と一緒に昼ご飯を食べ
ホームページ関連の打ち合わせをし(俺は寝ていたけれど)
マンガミュージアムに行く一家を見送ってから
相方と自転車に乗って出かけた

霞がかった如何にも春らしい日で
疎水の桜もほぼ満開
ホームセンターで必要な物を買ってから
Notpillarbooksへ向かう
お目当ては、レイちゃんの展示

とても微細なバランスの上に配置された
線や色のレンジの幅が、ほんとうに面白い
凛娯館のリーフレットや開設予定のHPのアイコンなどは
彼女にデザインしてもらったもの
ふとした思いつきとタイミングでお願いしたのだけれど
頼んで本当に良かった


               *


カツラ君とあれこれ話してから
下鴨のyugueに足を伸ばし、キタさんの器展を観に

のどかな春の空気と光に
可愛らしい酒器がとてもよく映える

悩んだ末、猪口を2つ選んだ

もっともっと沢山買いたいのだけれど
それはまた今度、秋に敦賀へ足を伸ばすときにでも


               *


本当に久しぶりに
牛蒡とすじ肉のトマト煮込みを仕込んだ

ホロホロのすじ肉と、柔らかい牛蒡が
角の取れたトマトの酸味で繋がると
得も言われぬ美味しさになる


               *


小さなホタテと菜の花の組み合わせ

味付けはごくごくシンプルなはずなのに
奥行きのある味わいになるのが不思議なところ

               *


先日
あり合わせの材料で作ったチーズ焼きが美味しかったので
今回はちゃんと準備して作ってみることにした

塩で熟成させた鱈の骨を抜いて適当に切り
新玉葱とオリーブオイルで炒め
ワインで馴染ませたところに
茹でた新じゃがの皮を剥いたのをざく切りして放り込み
弱火にかけたまま木ベラで適当に潰して和え
塩胡椒で味を整え、グラタン皿に移してならし
チーズとパン粉を乗せてオーブンで焼き上げる

とても優しい味わいに仕上がったはず
ポルトガル料理に興味を持ってから
安い鱈があれば買って、塩をして熟成させるようになった
あちらでは干した鱈を戻して使うのだけれど
こうやって塩漬けを料理に使ってもとても美味しい

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Nov 04, 2012

しょ梵

お店を開けている間
梵は奥の広間で「家庭内留守番」をします
寂しかったのか、随分拗ねておりました

ショボン犬
でもなあ、慣れてもらわないとなあ……

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May 13, 2012

家族で家族を超えようと思う

5月の光を吸った新緑が目に痛いほどで
散歩しながら何度も何度も立ち止まってしまうから
梵は少し不満気な顔をしている

家族を拡張するなかで
家族を超えていこうと考えている
それは、大きな船だ

ついに具体的な話として
それは動き始めた

後もう少ししたら
みなさまに色んな事をご報告できると思います
どうぞ、お楽しみに

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Apr 27, 2012

夏の麺

梵を風呂に入れると
丁度時期なのだろう、ものすごい量の毛が抜けた

風呂場に連れて行く前にほんの少しだけ抵抗するのだけれど
風呂に入れてしまうと、本当におとなしくなすがままになる
俺は犬と暮らすのが初めてなので、こんなものかと思うのだが
犬先輩の相方によれば、こういうのは珍しいらしい


               *


気温がグングン上がってきた

肌寒い朝のうちは「今晩パスタしよう」とか思っていたのが
汗をかきながら自転車漕いで帰る間に
「さっぱり食べやすいものが良いな」とかになっていて
我が家の夏の定番、トマトと大葉のポン酢風味素麺を作る

濃縮出汁とポン酢、オリーブオイル
黒胡椒、トマトをボールでざっくり混ぜ
茹でてしっかり水洗いした素麺を入れて和え
鉢に盛って大葉を散らせば出来上がり

今回は作り置きの茹鶏(胸肉)と黒オリーブも使った
酸味が好きな人はポン酢を多めにすれば良いし
カッペリーニを使ってニンニクのチップなどあしらえば
イタリアン(偽)っぽい冷製パスタになる


               *


赤い甘長も安く出回り始めた
獅子唐よりも甘みが濃くて、油との相性がいい

グレープシードオイルでざっと炒めて
甘めの出汁で少し煮て
煮詰まる少し手前で、釜揚げしらすを放り込んだ

これも夏らしい味
自分の料理は、殆どが材料任せの即興なのだけれど
季節ごとに体が求めてるものが判りさえすれば
そうそう大きく外すことはない味になる


               *


以前から我流で試していた「冷たい肉そば」
山形の一地方で出来上がったメニューらしい
ひね鶏でしっかり出汁をとるのがポイントだということを
最近になって知り、試してみたくなった

ちょうどブロイラーの胸肉で茹鶏を作るタイミングだったので
いつものやり方(2分茹でて火を消して蓋して放置)で作り
そのスープでさらにひね鶏を茹でてスープを取った
濃縮出汁と合わせて冷やしておき
ひね鶏は薄くスライス、出汁と醤油に和えて冷蔵庫で寝かせる

乾麺の蕎麦(田舎)を茹でてしっかり水洗いし
鉢に入れて茹鶏とひね鶏、白葱をあしらい
冷たい出汁をかければ出来上がり

コクのある鶏の出汁が最高に美味い
ネットで見ると、ご当地のものは殆ど白葱を使っていたので
倣ってそのようにしてみたのだけれど、意味が解った
青葱は、噛みごたえのあるひね鶏の食感とコクに負けてしまうのだ
普通のブロイラーでやるなら、青葱の小口切りが良いだろう

ど真ん中、直球ストライクの味でした

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Jan 26, 2012

べー・舟

ひょんなことから東琢磨さんにご教示いただいた
李静和さんの『つぶやきの政治思想』を読み始めた

表現形態や、しなやかにして強固な意志の所在
絶望的な不可能を「別の形式」で超えようとする方向など
昨年観た『女と孤児と虎』に重なる部分が大きく、驚いた

しかし何よりも驚いたのは
繰り返し現れる「べー・舟」という言葉
この何年かの間に俺が考えてきた事柄と響きあう所があり
胸が熱くなった


               *


読むべきタイミングに
読むべき本は必ず向こうからやってくる
それを見逃さないようにするためには
ある程度の分量の古典的な本を(ただ古典であれば良いわけではない)
まだ頭の柔らかい内に、詰込むようにして読んでおくと良い
老人の繰り言のような物言いだけれど
自然と、そう思うようになった


               *


寒い日が続いて
犬も人も、炬燵の側から離れ辛い

ついうたた寝して、目を覚ますと
傍らには犬と人がいる
この舟で、水面を行く

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Jan 15, 2012

白い毛

年始に何本か映画を観たのだけれど
期待した程でもなかったり、期待とか別次元の娯楽だったり
でも「あ、これは良い」と思ったのもあった
フランソワ・オゾン監督の『しあわせの雨傘』だ

いかにもフランス映画らしい画面構成やカットの繋ぎには
この若い技巧派監督の「どうです?」という自信が感じられる
配役も、ドラマ展開も、演出も
全てがカチっと丁寧に組み合わさっていて
映画が何処かで破綻するのではないかという不安が
微塵も感じられない(これ、結構凄いことです)
「良い映画観たなあ」としみじみ思いました
ダルデンヌ兄弟作品でお馴染み、ジェレミー・レニエの
抑制の効いた演技が、特筆ものの素晴らしさでございました


               *


切らしていたナンプラーとシーユーダムを年末に買ったので
タイ風の甘辛い炒め物が、また簡単に出来るようになった

ニンニクの芽、エリンギ、セロリの葉、海老を
上記の二つの調味料とオイスターソースで炒める
少し濃いめにすると、お弁当に最適な味になります


               *


レンコンを炒めてバルサミコの味でまとめるアイデアは
ご近所のスミちゃんの料理から学んだパターン

今回はベーコンの旨みと赤万願寺の甘味・色味をプラス
これもまた「酢と油」の応用編ですな
炒める工程で濃縮されるバルサミコの旨みが
レンコンの食感、甘味と一つになって、とても美味しい


               *


犬と一緒に一日家の中で過ごすと
本当に静かで大人しくしてくれていて
時折その存在を忘れてしまうほどだ

随分落ち着いたな、と思っていたら
眉のあたりの毛が、少し白さを増した気がしてきた
気のせいかもしれないけれど

うちに来て4年か
今年、お前8歳(推定)になるのな

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Dec 11, 2011

酢と油

オイルポットと揚げ鍋が合体した便利な道具を買ってもらってから
あまり躊躇すること無く揚げ物が出来るようになった
例えば豚のヒレ肉の塊が安い時など
適当に切って下拵えして衣をつけて冷凍しておけば
忙しい時でもさっとヒレカツが出来る

野菜の素揚げも好きな料理だ
特に根菜を素揚げにすると
別種の食感と甘味をもたらしてくれる

安売りのレンコンは偶にハズレをひくことがあるけれど
こうやって素揚げにして
鷹の爪を効かせた甘酢にくぐらせると
まず間違いなく美味しい


               *


秋刀魚が安かったから4尾買ってはみたものの
翌日は咳き込んで朝から体調が悪く
焼いた後の調理器具の洗浄のことを考えると憂鬱になった
ならばとぶつ切りにして菜箸でワタを抜き
綺麗に洗ってから水気を拭き取り
たっぷりの生姜を入れ、濃い目の味でコトコトのんびり煮付けた

たまにはこんなのも良い
弁当に入れても大変美味しかった

そういえば今年は、一度も〆サンマをしていないな……


               *


炬燵犬、頭隠して尻隠さず

近頃は玄関まで見送りに来ても
外気の寒さを察知するとプイっと炬燵に戻ってしまう
雪降っても喜んだりしないもんだね、犬って

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Dec 08, 2011

初冬の朝を単焦点で歩く

初冬の、よく晴れた朝
最近ご無沙汰だった中望遠の単焦点をセットし
のんびり、梵の散歩をしながら
被写界深度をあれこれ変えつつシャッターを切る

特に動的なものを狙っているわけでもないのに
何故か少しドラマティックな画像になる

端的に言えば、中望遠から望遠は画角が狭い
おそらくそれ故に
静的なニュアンスよりも動的なニュアンスが濃くなる

逆を考えると、例えばタルコフスキーの映画で
超広角パンフォーカスで切り取られた平原に
ポツリポツリと馬が佇んでいるようなショットは
極端に静的なニュアンスが濃い
(写真ならアンセル・アダムズのものがそれに近いだろう)

しかしおそらく、ぐっと狭い画角で馬に寄る時
途端に動的なニュアンスが濃くなるはずだ

あるいはもっと卑近な例を考えるなら
野生動物を追ったドキュメンタリーなどで
群れ全体や生息区域全体を広角で捉えた映像と
限られた数の個体に寄って撮られた映像とを
交互に思い浮かべれば良いかもしれない
個体へと視線が誘導され、対象への感情移入を促すのは
圧倒的に後者の映像であるはずだ

そうであるが故に
画角の狭い画像には「ドラマ」を感じるのだろう


ただしそれが
映像や画像を読み解くためのリテラシーを身につけたからなのか
それとも「映像」がもともと備えた特質だからなのかは
はっきりと線引きできない難しい問題だろう
どうしたって「鶏と卵」みたいな話になってしまう

そんなことをぼんやり考えながら
冬の朝の冷たいベンチに座っていた

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Sep 10, 2011

コーヒーフロート

相方と暮らすようになって偶に飲むようになったのがこれ

氷とアイスとコーヒーの境界線に出来る
シャリシャリしたアレが美味しいのですよ

犬にはあげられません
ダメです

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