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Apr 11, 2014

中望遠の視線

素人がいくつか単焦点レンズを買って
日常的にマニュアル操作で画像を撮るようになり
なんとなく、自分の好みのようなものが分かってきて
だんだん、自分の思うような絵が切り取れるようになってきた
自分の腕が上がったのではなくて
レンズの特性のようなものが、少し分かってきたからだと思う

普段良く使っているのはZeissのDistagon 28mm f/2.8
何も考えたくない時に使うAFのパンケーキはZuikoのDIGITAL 17mm F2.8
マイクロ4/3なので、実質の焦点距離はそれぞれ56mm, 34mm
人間の視野角に近い~広角である分、構図を決めるのにあまり苦労しない
被写体へ寄る動作は多くても引く動作は少ないということ

何年か前に兄から譲り受けたContaxGマウントの45mm f/2 PlanarT*
実質の焦点距離は90mmで
所謂「中望遠」の単焦点レンズということになる
こちらは通常の視野よりも狭く切り取られた構図になるので
自ずと被写体から引く動作の方が多くなる
しかし、引いたところで視野に近い画像が切り取られるはずもなく
そのせいか、少しドラマを感じさせるような動的な絵になることが多い

不思議なことに
この視野角の狭い中望遠の絵が
俺の心象に残る風景に限りなく近い
それがどういうことなのかを
このところ、ぼんやりと繰り返し考えている

例えばドラマーのステージおける位置であるとか
群れている人たちをいつも遠目に見てきたこととか
すぐに人と距離を置きたがる性質だとか
色々、原因はあるのだろうけれど
多分、近くではなく、遠くを見て歩いていることが多いから、だ
なのでよく人とぶつかるし
見落とすはずがないような目印を見落とす

それでもまあ
こうやって四十数年、生きてみると
この目線も悪くはないなあと、緩い自己肯定が出来るようになった
それが成熟なのか老いなのかは、わからないのだけれど

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