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Dec 15, 2013

ヨナス/アーレント

先日、二人で時間を捻出して、やっと
なんとか『ハンナ・アーレント』を観に行った

自分自身の来歴や、現在のこの国、世界の状況と重ねあわせ
胸に迫り言葉にならない思いが、余りにも多く去来した
映画を観終わった後、居酒屋で話していたのだけれど
なんども言葉に詰まり、胸が一杯になった

俺はユダヤ教徒ではないし、シオニズムも支持しないけれど
(過去においては)ハンス・ヨナスとの思想的な共通点が多く
そこを軸にして映画を観ていたように思う

何度も何度も、映画のことを書こうとして
かなりの分量のメモ書きをしたのだけれど
全部駄目だと思い、ゴミ箱に捨てた

アーレントが、ナチの犯罪を「人類への犯罪」だと言う時
ユダヤ教徒(世界宗教ではない)の「ショアー」が否定される
選ばれし民族の苦難が否定されてしまう

ヨナスはシオニストである一方で
実存主義的な解釈を用いながら
宗教史に繰り返し現れるグノーシスという普遍を読み解いた
その彼の一個の人格の中に
矛盾ではなく「引き裂かれ」がある

その引き裂かれた場所が
アーレントを否定している

そのあたりのことをずっとずっと繰り返し考えているのだけれど
どうしてもどうしても言葉にならない
もう少し時間をかけて考えないと、言葉が出てきそうにない

映画としての完成度や、演技の素晴らしさなど
語りたいことは沢山あるのだけれど
当面は何も書けそうにない
歯がゆい

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