« さようなら、マイク | Main | ohne warum »

Jan 25, 2013

料理と音楽と釣り

スタジオでドラムを叩く行為から遠ざかっていた間
端的に「音に没入すること」から遠ざかっていた
ということに気づく

「外からどう聴こえているだろう?」というノイズは
思いのほか音量が大きいものだ
自分のプレイを客観的に、などと言えば聞こえは良いが
要するにそれは他人の評価を気にする卑屈な意識の残響で
悪い意味でのノイズに過ぎない(音には「良いノイズ」がある)

バランスよく身体が制御できている状態で
音に没入している間、悪いノイズが消える
音と身体の間にあった薄皮が剥がれ
音の憑依が起こる
荒くおおまかに分割されていた打点と打点の間が
無段階にどこまでも広がり
打つべき点までの距離が綺麗に見通せる

自分が未熟だと思うのは
身体の制御に至るまでの助走が長く
音に没入できる時間もたいして持続できないからだ

未熟さを脱するにはトレーニングしかない
終わらないと分かっていても
それをするより他無い
しかし、その終わらない感覚こそが楽しいのだ
それを、随分長い間忘れていた

あくまでも「自分にとって」の話なのだけれど
料理も、音楽も、そして多分釣りも
没入の感覚はとても良く似ている

だからこうやっていつまでも
胸が高鳴るし、心が踊るのだ
料理も、音楽も、釣りも


|

« さようなら、マイク | Main | ohne warum »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



TrackBack


Listed below are links to weblogs that reference 料理と音楽と釣り:

« さようなら、マイク | Main | ohne warum »