the night with R.H.
僕には何人ものヒーローがいて
Robynはそのうちの一人なのです
夢みたい、でした、ホントに
異様に緊張していたのだろう
楽屋にいても落ち着かず
外に出て、灯りのある場所で文庫本を捲って
なんとか必死で冷静さを保とうとした
冷や汗かきながら
なんとかかんとか「ライヴ状のもの」をこなす
温かく拍手していただいて、ふう、と息をつく
「うん、よかったよ、すごく」
などと、楽屋のRobyn師匠に声をかけてもらって
涙が出そうになる、いや、本当の本当に
で、本番前の師匠と一緒に皆で記念撮影
同行のミニー姉さんにシャッターを押していただく

ありがたや
家宝にさせていただきます
ビールを飲みながら友人達と話して
一息ついてから会場に入る
座ってゆっくり、じっくりと、Robynの歌を堪能する
何も言うことは無い
全てが素晴らしい
ライヴの中頃あたりだったろうか
「オープニング・アクトをやってくれたLiquid Screen、ありがとう」
そう言ってから(息が詰まるほど名誉だった)
Soft Boys時代の名曲を演奏し始めたRobynの
瑞々しさを失わない歌声と
繊細で、時に豪放なギタープレイに聴き入りながら
僕は、この上ない喜びに浸っていた
生きてみるもんだよな、ホントに
ホテルの前で待ち合わせして
夜の街をRobyn夫妻と一緒に歩く
歩道を歩くRobynの後姿を眺める
少し猫背気味の長身
花柄のシャツに紫のズボン
もしゃもしゃした白い髪
この人は何処から来て
何故僕等と、この時間を過ごしているのだろう?
この世のものとは思えない程の
気の遠くなるような低い確率を通過して
僕等は言葉を交わし
互いの記憶に痕跡を残す
居酒屋の小さな個室で、極々少人数での打ち上げ
翌朝早くのフライトで帰るから
Robynは眠らないつもりだという
嬉々としながら魚類を食べて(やっぱりね)
僕等の質問に気さくに答えてくれた
「エキセントリックだ」だの「気難しい」だの
あれこれ言われている(いた?)みたいだけれど
実際に隣に座って食事しながら話していると
イメージの尻取りみたいなことを延々と続けられる人なのだ、と
そんな風に思った
それをアクセプトできる人と、できない人がいるだけ
……なんじゃないかな?
「彼の仕事は?」(わーちゃんの方を見ながら)
「テクスタイルに絵を描く仕事をしているんだけど」
「そう、絵を描くのか」
「うん、あのTシャツのButterflyも、ヤツが描いたんだわ」
「綺麗なButterflyだ……ところでButterflyって日本語では?」
「ちょうちょ……少し変った響きでしょ?」
「フム、チョウチョ、チョウ・チョ……」
(おそらくこの時点で、Robynの頭の中は"Butterfly"の"-fly"という音のイメージから、何か別の形のイメージへと飛翔していたと思われる)
「それじゃ、Dragonflyは日本語でどう言うの?」
「とんぼ、って言うんだ」
「トンボ……トン・ボ……」
(そして今度はDragonの部分へとイメージが飛翔し、変容する)
「Dragonは山に住んでいて、ゆっくり飛び立って北へ向かうんだよ」
「ん?」
「ズンは日本の北にDragonが住んでいると思うかい?」
「んー……、多分、南じゃないとは思うけど(僕もたいがい酔っている)」
「北にいる、と思うんだけどね……じゃあDragonは日本語で?」
「りゅう、あなたの友人の名前と同じ音」
(お次は、Kimberley Rewのイメージが龍のイメージと、重なり合う)
「おお、そうだ! Kimberley Rew(ルウ、リュウ、と何度も音を確かめる)は物静かな人間だけど、一度ギターを弾き始めると、まるでDragonのように、火を噴くように……」
面白かったから、今度は僕が
海の中のリュウ、龍、タツノオトシゴのイメージを
そっと差し向けてみる
「あれはSea Horse、馬じゃないのかな?」
「うん、だけど日本語では<龍が産み落とした子供>って言い方もあるんだよ」
「フム、北に向かって飛翔した龍が海へと下降して、それから、水の冷たさであんなに小さくなったんだな、多分……」
なんというか、物凄く贅沢な会話をしている気分だった
いや、実際こんな贅沢な時間は滅多と無い
まだまだ面白い話はいっぱいあるんだけれど
ここに書くのは、これぐらいにしておきます

↑
家宝その2
チャーミングな師匠との2ショット
自慢です、ハイ
僕は顔がオカシクなっています
*
Music Plantの野崎さん
色々ご迷惑をおかけしたかもしれませんが
色々どうもありがとうございました
それと、おつかれさまでした
小玉さん
急に泊めてもらってスンマセン
寝入る前に聴かせてもらった極上のNorthernにも感謝
来ていただいた皆様
どうもありがとうございます
特に、今回のきっかけを作ってくれたフミに
マキシマム感謝
愛すべきメンバー各位
マキシマム・ラヴ
Comments
至上の時間 か
最近のボクといえば
そんな時間とはすっかり疎遠になってしまったようです
この人は何処から来て
何故僕等と、この時間を過ごしているのだろう?
この世のものとは思えない程の
気の遠くなるような低い確率を通過して
僕等は言葉を交わし
互いの記憶に痕跡を残す
シクシクと心の奥の方が痛みます
かつてそんな時間を過ごしたことがあったような気がします
そんな邂逅をまた求めているから
だから魚釣りをするのかもしれません
Posted by: がちゃこ | Oct 12, 2005 at 09:55
でもよくよく考えると
周りの身近な人間、全員
天文学的な確率をすり抜けて
出遭ってんですよね
よく忘れるんですよ、僕
そういうこと
そろそろカモナマ行きます?
Posted by: zung | Oct 12, 2005 at 21:15
おお
かもなま カモナマ
まだイケそうですか
う〜む
来週あたり どない?
Posted by: がちゃこ | Oct 13, 2005 at 11:40
水曜あたり
いかっすか?
とりあえず下見しときます
Posted by: zung | Oct 13, 2005 at 21:10