bad days are over
湿気で疲れが溜まっているのか
夕食を食べてしばらくすると猛烈な眠気に襲われ
気がつけば一家全員
人間は座椅子で、犬はソファーで
それぞれ見事撃沈していることが多い
一端目を覚ましてから
梵を散歩させシャワーを浴び
その後目が冴えて眠れず、ということもなく
ベッドに横になればコトリと眠りに落ちる
部屋干しのTシャツを捲って曇天を恨めしく見上げる
自転車にも乗れないし
この時期が一番体に応える気がするなあ
*
「我に返るってのは、結局〈余剰〉なんだよ」
夢の中でそう囁かれて
朦朧と頷く
「無駄のないシンプルな制御機構からすれば
自意識ってのは余分な突起なんだ
邪魔な棘だといっても良い」
「何の話?」
「認識マシンの話さ」
「マシンが言葉を使って認識するの?」
「逆だよ、言葉に制御されたマシンの
その余剰が自己認識なんだ」
「マシンは主じゃないの? 自律じゃないの?」
「主は言葉だ マシンは他律だよ」
目を覚まし
余剰がマシンを制動しているという刷り込みに気づき、無限後退
「この目は覚めているの?」
「その目は覚めていない」
*
出勤途中、急に脳天気なメロディーとフレーズが浮かんだ
何かと何かが繋ぎ合わさってるんだろうけど、思い出せない
I am sure now you're in the right direction
Bad days are over
I know you completed the secret missinon
Bad days are over
少しVic Goddardっぽくて
脳天気だけどスレスレ切ない感じの掛け合い
適当にフンフン鼻歌でメロディーをふくらませながら
湿気を切るようにして、歩く
Bad days are over
最悪の淵に沈んでいた頃を思い出しながら
そんなフレーズを、口ずさむ
蒸れた木々の中で
蝉が騒々しく鳴いている
*
12インチのタムを改造した小さなフロアータムがあるのだけれど
それを更に改造して詰め物して
カクテルドラムに使うようなペダルを作ってくっつけて
小さくて向きのおかしなバスドラを作ろうかなんてことを
ぼんやり考えているのだけれど
はて、何時になる事やら
なんでだか分からないのだけれど
コンパクトなドラムへの憧憬が非常に強い
誰が使ってて格好良かったっていうのでも無くて
何処で見たのが良かったってのも無くて
ただ、シンプルでコンパクトなキットに憧れている
枯山水みたいな風情のドラムを叩いてみたい
いつかは













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